【この本に期待したこと】
私がこの本に期待したこと、それは
ビートルズサウンドの秘密を解き明かし、
自分で“ビートルズっぽい”曲を作れるようになること。
でした。
【この本から知り得たこと】
・ビートルズの曲の多くに著者いわゆる“アップルコード”が使われているということ。
曲作りにおいて、ダイアトニックコード以外にこれら“アップルコード”が使えるということ、また、その使い方次第で斬新なメロディが可能であるということは大きな収穫でした。
※C調の場合、ダイアトニックコードは、C Dm Em F G Am Bmb5 (
Cmaj7 Dm7 Em7 Fmaj7 G7 Am7 Bm7b5)
これに対し、“アップルコード”とは、Bb Eb Ab E A D です。
・“アップルコード”に関連してモードによるビートルズサウンドの解釈。
メロディ作りにおいて、モードを使うと新たな可能性が広がるということ。
※モードの例:ミクソリディアン、ドリアン、エオリアンなど、、、難しいっす!(@_@;)
モードを使ってメロディを作ると不思議なサウンドになるようです。エスニックと言いますか、エキゾチックと言いますか。。。スミマセン、まだまだ勉強不足です。
【この本に不足を感じた点】
第3部の「ビートルズのつくり方」は、ビートルズサウンドのエキスが詰まっていると思いましたが、各ビートルズキットはもっと懇切丁寧な解説が欲しかったです。楽譜が載っていますが、それだけではなかなか実感できませんでした。まぁ、私ももっと各曲を分析する必要があるのだとは思いますが。
著者は、“ブルースの素をたっぷり含んだ「アップル・コード」と、ハーモニックスの音とメロディーの素をたっぷり含んだ「ぶどう・コード」のミックスによって、新しい「ビートルズ」をつくることが、誰にでも可能なのです。”と書いていますが、その具体的な方法については十分には解き明かされていないような気がします。
【結果】
未だ自分で“ビートルズっぽい”曲を作れるようにはなっていない。
ビートルズの曲をいくつか自分なりに分析してみると、それぞれの曲が個性豊かで、各曲を参考に習作を作ってみようと思うのですが、これがそう簡単にはいかない。コード進行をそのままに換骨奪胎を試みても、ビートルズの物真似になってしまうか、あるいは全然ビートルズっぽくない代物になってしまいます。
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今後、「ビートルズキット」についてはさらに研究する必要があると思っています。